主な印章の書体

篆書体(てんしょたい)

秦の始皇帝が創設した最初の統一文字といわれています。 とくに印章においては、その権威と信憑性を象徴するものとして厳格に篆書体が使用されて来ました。 印章の篆書体、それは2000年の歴史と漢字の原点にまるわる伝統です。実印に限らず全ての印鑑に適しています。

八方篆書体(はっぽうてんしょ)

篆書体を基礎にして意匠化したもので、印象がやわらかく近年、印章書体として多く使用されています。

古印体(こいんたい)

隷書体をもとに明治時代に新しい印章文字として日本で創作された優雅な書体です。 読みやすく淡麗な雰囲気があります。

隷書体(れいしょたい)

秦の程ばく が篆書を簡略化して作ったものといわれている。威厳、重厚さを感じさせる書体で日本の紙幣などに見ることができる。かつては銀行や官公庁などの名称ロゴは、ほとんど隷書体が使われていた。

楷書体(かいしょたい)

隷書体から転化したもので、漢時代の標準的な隷書体に代わって、南北朝から隋唐にかけて標準となった書体。名称として「楷書」という用語で普及した時期は宋時代以降です。

行書体(ぎょうしょたい)

楷書をくずして書きやすく、やわらかくした書体で、特に女性に好まれています。
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